呪術師・ゲスパー 禁止

Opus初の禁止である。
確かにハンデス型の氷単と対峙する際は行動がかなり制限されるため、
少なからずストレスを感じたプレイヤーも多いだろう。
特に多色デッキの場合、手札を制限されると下手をすれば何もできずにターン終了となってしまっていた。

この規制によって、上記の多色デッキをはじめ、遅めのデッキにも可能性がでてきたことになる。
遅めのデッキといえば代表格は『土風ダダルマー』だろう。
『ダダルマー』の盤面コントロール力はかなりのもので、
Opus6まではその位置を不動のものにしていたが、Opus7では彼にライバルが現れた。

ユーリィ 4CP フォワード 8000 ハーフクリスタル 光
ユーリィは闇属性以外の全ての属性を持つ。
アクティブ状態の同じ属性を持つバックアップか、ユーリィを合わせて3枚だるにする:以下から1つを選択する。
・カードを1枚引く。
・フォワード1体を選ぶ。それに4000ダメージを与える。
・フォワード1体を選ぶ。それをダルにし、凍結させる。
・フォワード1体を選ぶ。ターン終了時までそれは全てのアビリティを失う。


この『ユーリィ』を使ったデッキは数多くのプレイヤーが考えているところだと思う。
特にキャラクターのアクティブが容易な風は相性がよく、『ユーリィ』使用色として人気だろう。
『ヤ・シュトラ』の存在もあり、除去耐性のない『ユーリィ』を守りやすいのも良い。

先ほども述べたように、呪術師・ゲスパーの禁止はこれらのデッキを増加させると予想している。
問題は、これらにどう立ち向かうか、だ。


Ⅰ.妄想編

コントロール全盛期 到来(予想)

『ダダルマー』や『ユーリィ』デッキの特徴は、なんと言ってもそのコントロール力にある。
それゆえに準備にはそれなりの時間を要するので、序盤はじっくり構えることが多い。
ではアグロ系のデッキでそこを攻め立てるのは一つの手だろうが、
『ダダルマー』デッキには『シャントット』が採用されているだろうし、
風単にはアビリティ耐性を持ったフォワードも増えたため、一筋縄ではいかないので、
今回は別のアプローチをすることにする。
決して思いつかなかったわけではないので悪しからず。

そもそも『ユーリィ』以外にも放っておくと危険なフォワードは増えたのだ。
『ガラフ』や『ラァン』などはそれで、放置すれば盤面が壊滅しかねない。
今こそ除去力全振りのデッキが必要だ。

雷単は一つの答えだ。
Opus7で『ラムウ』が加わり、除去のバリエーションにパワーダウンも増えた。
『シド・プリヴィア』がバックアップの素早い展開に役立つので、
バックアップありきのカード『イデア』や『ラムザ』に追い風だし、それこそ『ユーリィ』を使ってもいい。

しかしお忘れではないだろうか。Opus6以前、『ダダルマー』以外にも盤面をコントロールするカードがあったことを。
そう、今回の主役はこいつだ。

フースーヤ 3CP バックアップ 光
ダル:フォワード1体を選ぶ。それに7000ダメージを与える。フースーヤはあなたに1点のダメージを与える。




Ⅱ.爆誕編

採用するカードを決める際の試行錯誤は後述するとして、まずはご覧頂こう。


デッキ名:Suicide Fusoya

フォワード24枚

5-086Lセシル3
7-010Lジェクト3
5-075Lウォル3
5-078Rガブラス2
5-002Rアヤメ2
3-017Lビビ3
7-077Lノクティス3
1-108Hセシル2
2-006Rサッズ3


召喚獣9枚

1-023Rブリュンヒルデ3
1-190Sバハムート烈3
4-073Cアトモス3


バックアップ17枚

2-146Hフースーヤ3
7-017Hミース2
1-017Rドッジ3
6-009Rシド(XI)1
7-009C侍1
6-064Hアジドマルジド1
5-093Cモグ(MOBIUS)1
1-120Cモンク3
6-079Lミンフィリア1
5-082C採掘師1



狂気足りてなくない?

そう思うのも無理はない。何せこれまでのデッキがイカれすぎてたのだ。
ただ、このデッキも今までにない要素はもちろん詰め込んだつもりである。
まず、水単ではないのだ。
フースーヤと言えば水単と言うのが最近のトレンドだが、このデッキには水単のみの字もない。

実はフースーヤを核と決めた時、デッキの色候補は雷・水・土・火の4つあった。

雷:7-094R『シーモア』や3-118H『ライトニング』と相性が良い。
  7-101H『ミド・プリヴィア』で余ったフースーヤを捨てることができる。
水:マイナス修正で討ち漏らしや1-171H『ミンウ』対策が可能。
  手札入れ替え能力が多いため、余ったフースーヤを捨てることができる。
土:1-108H『セシル』や7-077L『ノクティス』と相性が良い。
  ダメージに比例してコストが軽くなったり、パワーが上がるフォワードがいる。
火:2-006R『サッズ』との相性が抜群。
  7-017H『ミース』や1-190S『バハムート烈』で余ったフースーヤを捨てることができる。
  ダメージに比例してコストが軽くなったり、パワーが上がるフォワードがいる。


まず、今回の目的は除去力なので、除去力が低い水は候補から真っ先に抜けた。
しかし水特有のドロースペルがない場合、フースーヤを引き込めない場合がある。
その時に備えて自発的にダメージを受けることのできるカードを用意したい。
6-017C『バハムート』なんかは最適だが、後半腐りやすいのと、
召喚獣枠を圧迫してしまうので採用は避けたかった。
そこで5-086L『セシル』のスペシャルアビリティ『あんこく』で調整できるようにした。
幸い1-108H『セシル』の方もフースーヤと相性がいいので、フースーヤがある時はこちらを出し、
ない時は『あんこく』の弾にしようという考えだ。

これで土は決まりなので相性のいい5-078R『ガブラス』や7-077L『ノクティス』を採用。
特に5-078R『ガブラス』は自分が6点ダメージを受けていても
フースーヤを起動できる可能性を自らの犠牲と引き換えに作ってくれる。

残るは火と雷。実は最初は両方採用してみた。
ところが『フースーヤ』を置く関係からバックアップの色が思ったよりも安定せず、
片方に絞ることにした。
土では余ったフースーヤを対処する方法がなかったため、
2種類の対処法がある火を採用することにした。
あとは早くて、ダメージによって強化されるカードを次々とデッキに入れていった。

今回は真面目に作っただけに(まるでいつもは真面目じゃないみたいな・・・)
かなりの自信作ができたので、早速実践してみることにした。


Ⅲ.実践編

VS風単ユーリィその1
初手5-058C『精霊使い』
どうやら盛大に事故ったようで、2t目にフースーヤ、3t目にノクティスをプレ
イし、完封。

VS風単ユーリィその2
バックアップ1枚から5-068L『ヤ・シュトラ』に対し、ノクティスで応戦。
Lセシルを準備できていたので、3点目を受けたかったが相手が警戒して殴らず。
しかし睨み合いが続いた結果フースーヤを引き込めたので、
フースーヤとノクティスで盤面をコントロールし、相手のユーリィを焼き尽くして勝ち。

VS火単アグロ
初手ガドー・戦士
殴られる!痛い!!くやしい・・・!でも・・・!
我々にはご褒美ですとばかりにジェクト、アヤメを叩きつけ。とまらないアヤメ。
セシルがガドーを、サッズが小さいフォワードを処理して勝ち。

VS雷単
初手シドルールーあれずるくない・・・?
イルーアで殴られ始めたものの、フースーヤ・ノクティスが揃い応戦。
しかし相手は雷。豊富な除去で2枚のノクティスを処理され、
7-097R『バルバラ』と6-090H『カイン』を追加されて押され気味に。
複合用の火力もフォワードも引けず、最後にジェクトを引くもとき既に遅しで負け。

結果 3-1


Ⅳ.反省編

あれ?今回ちゃんと強くない?

実は上記以外にも風単と何回か対戦しており、しっかり勝っているのだ。
今回もゴミ箱行きを覚悟していただけに、感触は少し予想外だった。
風単にしか勝ってないとも言う

風のアビリティ耐性を持ったフォワードが対処できるか不安だったが、
7-135S『セシル』だけ気をつけてダメージ調整していれば、
他はパワーの低いフォワードばかりなのでアヤメやウォルで殴りきれた。
そもそも除去したいところは耐性を持たないので、あまり問題ではなかったのだ。

2-037R『ジル・ナバート』や3-050L『エアリス』のようなアンチカードも
存在するため注意が必要だが、前の紙束デッキに比べたら、
ゴミ箱に捨てなくても良いのは大きな一歩と言えよう。
そもそも前回が自分が先にデッキの無くなるLOだったし・・・

デッキの噛み合いは本当に良く、使っていて楽しいのもポイントの一つだ。
特に2-006R『サッズ』とフースーヤは
フースーヤ「もうひといきじゃ パワーをメテオに」
ゴルベーザサッズ「いいですとも!」

くらいの相性の良さなので、是非試してほしい。

しかしまだまだOpus7発売から1週間と少ししか経っていない。
他にも可能性は隠されているはずなので、日々研究していこうと思う。

ではでは。

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