クソデッキを、作らなければならない。

なんだパクリか気が狂ったかと思うかもしれない。
しかし考えてほしい。FFTCGはキャラゲーだ。キャラクターの特徴が上手くカードにデザインされており、原作で絡みのあったキャラ同士シナジーを持つものも少なくない。
そのシナジーを、キャラクターの魅力を120%デッキへ詰め込むのは自然の摂理であって、カードをデザインしてくださったHJゲーム開発課の方々への敬意を示すことにもなるだろう。

Opus5が発売されて間もないが、海外の掲示板にはこんなデッキがアップされている。
https://ffdecks.com/deck/5178917006606336
なんと、デッキの45枚がヘイスト持ちのフォワードという、驚異の紙束デッキだ。ヘイストというのは、安心しきっているところに突然殴りかかられるという恐怖がある。これだけのヘイストカードが詰め込まれていれば、対戦相手は恐怖のあまり泡を吹いて倒れるかもしれない。なるほど対戦相手を7点目のダメージ以外で倒そうとは思いもしなかった。デッキを作るというのはこういうことなのだろう。


1.妄想編

そう、必要なのは『殺意』と『狂気』
ヘイストは紛れもない『殺意』の塊だ。Opus4環境でも、高性能なフォワードにヘイストを付与して殴るデッキが存在したりもした。
しかし、ヘイストというのはその殺意のあまり、カードそのもののパワーを大幅に下げてデザインされている。さすがはHJ抜かりがない。
だが待て、暫し。そのヘイストを付与するカードがあることをお忘れではないだろうか。火の『賢者』?『ゴブリン』?『べリアス』?まさか。そんな1体にしか影響しないカードで殺意を持つことができるだろうか。いや、できるはずがない。

答えはスターターデッキの中にある。そう、『アリゼー』だ。
このカードでならジョブ:暁の血盟すべてに殺意、もといヘイストを付与できる。幸い同スターターデッキの中にはジョブ:暁の血盟の新カードが数多く収録されている。

デッキの核が決まったところであとはシナジーを最大限に活かすだけだ。
暁の血盟が一人『ウリエンジェ』はモンスターをリアニメイトすることができる。彼らは土と雷が主体なので、私は公式サイトの検索機能で土雷のモンスターを検索することにした。するといるではないか。『狂気』が。

『マジックポット』
Opus4での登場から多くのクソデッキビルダーを虜にしてきたカード。
ここまで来たらもう使うしかないではないか。『ゴルベーザ』を。
幸いなことに、暁の血盟は『ヤ・シュトラ』『ウリエンジェ』『イダ』と2cpのカードが揃っている。しかも『アリゼー』があれば彼らはすべて殺意を持って殴ることができる。
ゴルベーザにマジックポットを使うという『狂気』、出てくるフォワードはみなヘイストという『殺意』があれば、最高のデッキを組むことができるに違いない。さあ、いざ構築だ。


2.爆誕編

ここまで考えてから5分でデッキができてしまった。
そもそも『ゴルベーザ』を『マジックポット』する+『アリゼー』とジョブ:暁の血盟、という時点でデッキの大半は決まってしまっていた。
最高の『殺意』と『狂気』。それが、これだ。

フォワード28枚
Lケフカ2
Lゴルベーザ3
Lラムザ(Opus5)2
Hダダルマー2
Rギップル2
Rディリータ2
Cアサシン1
Hライトニング(Opus5)1
Sウリエンジェ3
Sイダ3
Hヤ・シュトラ2
Cティファ2
Hオニオンナイト1
Hケフカ2

モンスター5枚
マジックポット3
ドラゴン2

バックアップ17枚
アリゼー2
アルフィノ3
ルイゾワ2
ゴルターナ公2
コスモス1
シャントット2
ミンフィリア3
ぺリノア1
モグ(メビウス)1


詰め込みすぎだろ!!

いや待て、考えてほしい。
そもそもOpus5の新カードを見て多くの方が考えたであろう新L『ラムザ』を『ゴルベーザ』で使う、というのを実行に移したまでのこと。
さらに『ヤ・シュトラ』で飛ばすダメージが1000点や2000点程度じゃ誰も殺せないという悲しみを、『ダダルマー』を投入することで解決しているのだ。しかもダダルマーとのコンボパーツである『ペリノア』は『ゴルターナ公』からサーチ可能だ。
そして勿論、『ゴルベーザ』から出るフォワードは『アリゼー』がある限りすべてヘイストにすることも可能だ。『ウリエンジェ』『ヤ・シュトラ』『イダ』をサーチして『イダ』がとんでもないパワーで殴りかかるのはもはや『殺意』を超えて『殺人』ですらある。『ミンフィリア』のブレイク効果も使用可能だ。
おまけに使用済みの『マジックポット』は『ウリエンジェ』で再利用可能だ。『ケフカ』に使用してもいいし、再度『ゴルベーザ』に使用してもいい。

完璧じゃないか。どこに文句があるというのだろう?-そりゃもちろんこの内容全部
かつてないほど美しいデッキを前に、私は感動せずにはいられなかった。


3.実践編

クソデッキ、一人回しをする。
1回目初期手札 ギップル ヤ・シュトラ ティファ アサシン シャントット
マリガン後でこれである。
まあ仕方ない。バック事故はどのデッキにもある。気を取り直して何回か回してみよう。

一人回しをしているうちにあることに気が付いた。『ゴルベーザ』から出てくるフォワードのパワーが低すぎるのだ。
これでは『ギップル』を使用したところで相手のフォワードを超えることができない。
やはり探すのが面倒だからとバックアップのケフカを入れずにフォワードのケフカを入れたのが問題だろうか。仕方がない。少し改良するとしよう。

OUT
Hケフカ2
Lケフカ2
Cティファ1
ドラゴン2
ゴルターナ公1
ミンフィリア1

IN
Hヤ・シュトラ1
Hラウバーン(Opus4)2
黒騎士3
ルイゾワ1
バックアップケフカ2


カードを探すついでにバックアップに『アリゼー』がいないと始まらないため、『ルイゾワ』を3枚にした。さらに序盤を支えるために黒騎士、ラウバーンを投入。これでどうだ。

10回ほど回してみた。なるほど、いい感じである。
バックアップはかなり安定してきた。フォワードのほうも、『モグ(メビウス)』で足りないコンボパーツをサーチできる。抜かりはない。

あとは実際に対人戦をしたいところなのだが、如何せんこのデッキは昨日組んだばかりなので、そればかりはどうしようもない。
対戦編からは次回にしよう。

それではまた次回。いいクソデッキライフを。




参考文献:晴れる屋HP『だらだらクソデッキ』(http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/218

コメント